プロダクト開発で医療課題に挑む”エンジニアの思い”とは

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エムステージグループのプロダクト開発、クリエイティブ企画・制作を一手に担う、エムステージコミュニケーションズ。今回は、エムステージ 産業保健事業部が2024年1月から提供を開始する産業保健専門職オンラインシェアリングサービス『Sanpo保健室』の開発に携わった3人に、開発の背景や、エンジニアとして『Sanpo保健室』にかける思いを伺いました。

株式会社エムステージコミュニケーションズ
プロダクト開発部 フロントエンド・エンジニア
佐藤さん(中央)
C2Cサービスやファイナンス、ディーラーに関わるシステム開発を経て、2021年1月 エムステージコミュニケーションズに入社。フロントエンド・エンジニアとして勤務。現在は『Sanpo保健室』の開発に従事。

プロダクト開発部 フロントエンド・エンジニア
本木さん(右)
ベンチャー企業のビジネス向けマッチングアプリの開発を経て、2022年6月 エムステージコミュニケーションズに入社。フロントエンド・エンジニアとして勤務。現在は『Sanpo保健室』の開発に従事。

プロダクト開発部 サーバーサイド・エンジニア
小野さん(左)
マッチングアプリなどのオンラインサービス開発を経て、2022年10月 エムステージコミュニケーションズに入社。サーバーサイド・エンジニアとして勤務。現在は『Sanpo保健室』の開発に従事。

――本日はよろしくお願いいたします!佐藤さんと小野さんは、長くエンジニアとしてのキャリアを築かれているとお聞きしましたが、なぜエンジニア業界に進もうと思ったのですか

佐藤さん:今まで、C2Cサービスやファイナンス、ディーラーに関わるシステム開発のディレクションを担当し、プロダクトの開発において、ゼロベースから仕様設計や要件定義を行っていました。昔からゲーム制作やITを通じて新しいものを創り出すことに魅了され、自然とエンジニアの道を進むことを考えていました。

小野さん:私は、新卒からエンジニアとして、主にマッチングアプリや結婚相談所のオンライン開発に携わっていました。子供の頃から色々なものを作ることが好きだったことや、近年、エンジニアの需要が高まっていることも、この道を選んだ理由です。

――本木さんは、営業職からエンジニアへ。なぜ、未経験の分野に飛び込もうと思ったのですか

本木さん: 新卒時には、営業としてキャリアをスタートさせました。営業職として働く中で、自分で新しいサービスを生み出したいという思いが強くなり、営業職からエンジニアの道へ転身を決意しました。はじめは業務を覚えることに必死でしたが、プログラミングの学習を進める中で、プロセスが楽しいことに気づき、この分野を深めていきたいと思うようになりました。

――今やエンジニアは、どの企業からも求められる時代。そんな中、医療業界であるエムステージコミュニケーションズに入社しようと思った理由は

佐藤さん:私が入社した2021年は、新型コロナウイルスが世界中に脅威として広まっている時期でした。この状況から、医療分野に対する関心が自然と高まりました。医療逼迫のニュースが流れる中、エンジニアとして、医療に貢献できるエムステージコミュニケーションズに魅力を感じました。また、新しいプロジェクトに挑戦でき、新規事業に関わる機会が豊富な環境に惹かれ、自己成長を期待して入社しました。

本木さん:私は、最終面接でのエムステージ代表取締役である杉田さんからの言葉が、最後の決め手でした。面接の際、医療への情熱と医療課題に取り組む姿勢について語られ、その熱いお気持ちとビジョンに心打たれ、入社を決めました。また、妻が看護師をしているため「医療」が身近にあることも理由の一つです。

小野さん:私も、本木さんと同様、杉田さんの医療課題に対する考えに強く共感し、入社を決めました。母親が看護師なこともあり、医療現場における課題や必要性を常に感じていました。病院や医療が昔から身近な存在だったことも、医療分野に興味を持つ要因だったと思います。
また、様々な事業が立ち上がるタイミングであったため、新規事業の立ち上げにゼロから携わりたいという自分の思いにマッチしていました。

――今年1月には、皆さんが開発に携わられた『Sanpo保健室』がローンチされるそうですね!どのようなサービスなのでしょうか

佐藤さん:『Sanpo保健室』は、雇用コストをかけずに、必要なとき、必要なだけサポートが受けられる「産業保健専門職のオンラインシェアリングサービス」です。
主に企業の人事労務担当者が利用するサービスで、その時の課題に合わせて、専門職スタッフへの気軽な相談が可能となります。
企業の意義ある産業保健活動をサポートする本サービスは、産業医、保健師、心理職など、さまざまな専門職によるオンラインの面談メニューを提供し、メンタルヘルスに課題を抱える従業員の対応や、長時間労働者への対応など、面談を通じて従業員の健康をサポートする、今の社会にとって意義のあるサービスです。

小野さん:医療費の負担が増える中、医療費をまかなう生産人口の減少など、多くの社会課題が存在しますが、産業保健活動は、病気を増やさないという点で医療を守ることにつながると思います。

――「働く人の健康」に寄与できるサービス。どのような思いでこのプロダクト開発に関わっていらっしゃたのですか

本木さん:私は、フロントエンド・エンジニアとして、常にユーザー視点を意識しました。直接ユーザーの目に触れる部分だからこそ、デザイナーやPdM(プロダクトマネージャー)との話し合いを重ね、ユーザーにとって使いやすく、必要としてもらえるプロダクトにすることにこだわりました。

佐藤さん:本木さんがおっしゃった通り、デザイナーなどと協議を重ね、より価値のあるプロダクトになるよう、フロントエンド・エンジニアとして、最適な提案をしていきました。

特に、人材の面でも資金の面でも、限られたリソースの中で事業を行う中小企業では、産業保健体制が整備されていないということも少なくありません。そのため、外部の専門家からオンラインで気軽に支援が受けられる体制をつくることは『企業の規模を問わず、大きな社会的意義』があると感じています。この価値あるサービスに、開発の1人として携われて非常に嬉しく思っています。

――完成までは大変な道のりだったそうですね、、、試行錯誤の過程でどのように壁を乗り越えていかれたのでしょうか

小野さん:確かに、開発過程は大変な道のりでした…
一番の壁は「セキュリティの強化」でした。より強固なものを求め、プロジェクト自体がストップすることもありました。そのような状況の中で、サーバーサイド・エンジニアとして、データベースの最適化に力を入れ、チームで試行錯誤を繰り返しながら形にしていきました。その時の大変さがあったからこそ、セキュリティに自信のあるサービスを作り出せたと思っています。
また、エムステージでは『Sanpo保健室』を起点に、今後さまざまなサービスを展開する予定です。会社の将来に影響を与えるプロジェクトだと感じていたため、必ず成功させたいという気持ちが、最終的にはモチベーションにつながったんだと思います。

佐藤さん:進んでいたプロジェクトがストップし、またゼロからのスタートとなったあの時期は、正直言うと非常に大変でした。ですが、誰一人として弱音を吐かなかったのは、開発チームとして、より良いプロダクトを作り出したいという強い意思があったからだと思います。

本木さん:あの時は、正直「今までやってきたことが、、」という気持ちになりました(笑)
ですが、自分の役割を果たし、プロジェクトを成功に導くために気持ちを切り替えました。品質の高いプロダクトを作るのが、私たちエムステージコミュニケーションズの仕事です。

――紆余曲折あった開発の道のりでしたが、チーム内の「コミュニケーション」が1つのポイントになったそうですね

本木さん:当たり前の事かもしれませんが、とても大事な要素でした。プロジェクトを成功に導くために、日常的にミーティングやリモートコミュニケーションを行い、密なコミュニケーションを重視しました。認識の齟齬がないか、目線のズレが起きていないか、それぞれの役割のプロとしてより最善な方法はないか、など。細かいコミュニケーションが、今回のプロダクト開発のカギだったと思います。

――皆さんにとっての「エンジニア」としてのやりがいを教えてください

佐藤さん:要求通りにプロジェクトを進め、ゼロから形にしていく過程はとてもやりがいを感じます。今回の『Sanpo保健室』の開発で、改めてその楽しさを実感することができました。

小野さん:自分の成長を実感できたときにやりがいを感じます。1ヶ月前は時間がかかっていた工程も、今ではスムーズに処理できるようになっているんです。このような成長を感じられる瞬間は、自分のモチベーションを高め、さらなるスキル向上につながっていると思います。成長が明確に見える!エンジニアの醍醐味です。

本木さん:前職と同じシステム開発の分野ではありますが、開発内容が全く異なるため、新しいことを学び、成長できる感覚がすごく楽しいです!また、自身の仕事が社会貢献につながっていると感じることも、大きなやりがいとなっています。

――最後に今後の目標をおしえてください

小野さん:ユーザーにとって、便利で安心感のあるサービスを提供していくことが目標です。
また、最近、メンタルヘルス不調などによる休職者の問題がニュースでも多く取り上げられていることから、自分たちのサービスが1日でも早く多くの人に利用され、問題解決につながるよう願っています。

本木さん:直近の目標は『Sanpo保健室』を年明けに確実にローンチすることです。ローンチ後は、ユーザーからのフィードバックをしっかりと反映し、サービスの使いやすさを向上させ、より良いものにしていきたいです。また「医療の明日に、クリエイティブな未来を」というエムステージコミュニケーションズのビジョンを胸に、今後もエンジニアとして医療課題に貢献していきたいです。

佐藤さん:『Sanpo保健室』を産業保健の分野で、なくてはならないサービスへと育て上げることが目標です。それと同時に、プロダクト開発のプロとして、エムステージコミュニケーションズ全体のレベルアップも図っていきたいです。

――「医療の明日に、クリエイティブな未来を」プロダクト開発のプロとして、医療課題解決にかける熱い思いがありました

『Sanpo保健室』サービスサイト